2019年的UKロックンロールの形
- 杉山慧
- 2019年1月16日
- 読了時間: 1分
ロンドンを拠点に活動するEveryone You Knowという兄弟バンドがEP「Cheer Up Charlie」をリリース。
UKロックといった時に思い浮かべるのは世代によってまちまちでしょうが、ロックンロールが元々ダンスのジャンルであったことからも分かるように、80年代のマッドチェスターやレイヴ・カルチャー、90年代のビッグビート、00年代のロックンロール・リバイバルやニューレイヴなどもしかり、常に若者を踊らせることを目的とした系譜があるのではないでしょうか。ProdigyやArctic Monkeys、Klaxonsをブレンドしたようなサウンドを志向する彼らは、そんなUKロックの系譜として捉えることができる新人アクトです。EPの最後に収録されている「Our Generation」の多幸感と哀愁が同居したメロディアスなサウンドもまた然り。
Arctic MonkeysやKasabianがヒップホップやダンスミュージックをロックンロールのフォーマットの上にのせたり、ニューレイヴがProdigyやFatboy Slim、Chemical Brothersなどをロックの文脈で再解釈したように、Everyone You Knowは2019年的な形でそれをロックンロールとして再解釈させてみせたのではないでしょうか。
Everyone You Knowと一緒に聴いて欲しいUKロックンロールのプレイリストです。
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