Parekh & Singh / 「Summer Skin」と「Hello」
- 杉山慧
- 2019年2月16日
- 読了時間: 2分
インドのカルカッタを拠点に活動するインディー・ポップデュオ(ちょっとややこしい…)Parekh & Singh。1stアルバム『Ocean』(2016)に収録された「Ghost」は、2年程前私の働いていたショッピングモールでもヘビーローテーションされるほど、結構話題になっていました。そんな彼らが4月19日に2nd『Science City』をリリースします。インドと言えばビートルズがインド音楽から影響を受け取り込んだシタールや、ボリウッドと呼ばれるインド映画の歌って踊るパーティーチューンを思い浮かべるかと思いますが、彼はどちらでもないことでも話題を集めました。
しかし、僕が面白いと思ったのは、Parekhがガーディアン紙のインタビュー(2017年)で語っていた“音楽を作るんだったら、インドに帰らないといけない”という発言だ。彼は数々のミュージシャンを輩出してきた名門バークリー音楽大学に2年間通っていたそうで、アメリカに住んでいた。そのままアメリカにいてもよさそうだが、彼が好きで聴いてきた音楽は、どれもミュージシャンのホームタウンから作られているからという理由だそうです。
でも、彼らの音楽はインドの伝統楽器を使ったものでもボリウッド的なサウンドでもなく、00年代後半からベッドルームミュージックとしてアメリカやUKで隆盛してきたドリームポップの流れとして捉えることができます。それは、彼らの親がビートルズなどを聴いていたという影響が強いのでしょうが、彼らにとってこのホームタウンは、そういう音楽を聴いて育ってきた場所であり、自らのルーツに向き合って鳴らしている音楽なのかなと思いました。
先行シングル「Hello」と「Summer Skin」から判断する限り、今作も前作の延長線上に位置する作品となっているようです。僕は、Parekhの声にどこかColdplayのクリス・マーティンを思わせる部分もあるなぁと思ったりします。今日はこの辺で。ではまた。
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